2009年10月12日月曜日

第2章:悪夢の始まり―2―スイッチの方向:part2

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 翌日の5月18日の晩も同じことが起きました。

 母が午前4時半にトイレに起きました。私は物音で目が覚め、「ああ、お母さん、トイレだな」と思いました。ふすまを開けると、玄関の灯りはついていません。

 私もトイレに行きたくなって来たので、リビングの方へと戻って来た母に、ほっとして声をかけました。

 「ねえ、今夜は玄関、大丈夫みたいね」

 「そうねえ―何かの勘違いだったかも知れないよ。早く寝なさいよね」

 母は、息子のいる子供部屋に戻りました。

 今度は私が、トイレに行く番です。午前4時50分頃でした。「大丈夫」と会話を交わしても、2晩も、いつもとは違う「異常」が起きたので、やはり平静な心ではいられません。

 やはり暗い状態が怖いので、私は、トイレに入る前、玄関の灯りが消えていることを確かめて、洗面所に上がりました。(洗面所と廊下の間には、8㎝ほどの段差があります。)

 そして、洗面所左のお風呂場と、洗面所の灯りをスイッチでつけると、トイレに入りました。

 しかし、ほんの数分の間であるのに、私がトイレから出てくると、やはり、玄関の灯りがついていたのです。

 何も、人の気配もなかったのに......

 スイッチを、恐る恐る確かめると、やはり、誰か「別の人」が押したように、灯りがつく右側が押されていました。

 「ほら、ほーら、よくごらん」と言っているかのように―

 玄関の灯りをつけるには、わざわざ、10㎝ ほどの土間を降りて、かなり大きめの玄関扉の左側にあるスイッチを右に押さないと、絶対につかないのです。

 私は、息子と、実家の母と、3人で暮らしています。私たちのうち、夜中に、トイレに行くのに、玄関の土間を降りてまで、スイッチを押す者はいないのです。

 私は、鳥肌が立ちました。もう声も出ませんでした。

 慌てて、スイッチを元通りに、左を押して灯りを消すと、リビングに駆け込み、リビングの扉をバタン!と閉めました。

 すると、子供部屋から息子が出てきて、こう言いました。

 「さっきね、お母さんがトイレ入っている間に、急に音もなく、玄関の灯りがついたんだ」 

 ユタカは不眠症なので、まだ起きていたのです。

 これで、3晩も連続して「物理的に起こりえないこと」が起きました。私たち3人は、怖くてたまらず、結局、朝の7時まで眠れませんでした。

 私は、既にこの5月18日の時点で、この不思議な出来事を、「これはまさに『怪奇現象』だ」と認識していたように覚えています。

 「皆、トイレに行くのに、普通は洗面所の灯りをつけるだけ。わざわざ土間に降りて、サンダル履いて、玄関ドアの左のスイッチを押して、灯りをつけたりしないのに―」

 そして、この「怪奇現象」は、これで終わりではないのではないか?という、奇妙な予感も、その晩から私の中に生まれたのです。(To be continued......) 

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